魔性の子


魔性の子



「十二国記」の外伝だが、「十二国記」シリーズより先に刊行されて
いて、むしろシリーズの原点であるとも言える。
シリーズとは別の独立した物語として読んでも十分に面白い。

「黄昏の岸 暁の天(そら)」の裏にあたる物語で、「十二国記」を
読んでいないとわかりにくい部分もあるけれど、それでも未読ならば
この「魔性の子」のほうを先に読んだほうがよいと思う。
後から「十二国記」を読むと、未消化部分に納得がいく。

「十二国記」とはまた別の深遠なテーマがここにはある。
救いようのない物語とも言えるけれど。


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